三戸町と11ぴきのねこ

青森県三戸町は、人気絵本「11ぴきのねこ」シリーズの作者、馬場のぼるさんの故郷です。
平成13年(2001年)、馬場のぼるさんが亡くなられ、三戸町が「偲ぶ会」を行いました。その際、馬場のぼるさんの偉業に感謝し、「人を育てることに力を入れたい」という町の意向に賛同した「11ぴきのねこ」シリーズの出版社・株式会社こぐま社(東京都)様からご協力をいただき、絵本を通じて子どもたちの豊かな心を育む「絵本とお話の町づくり」がはじまりました。
子どもと絵本を繋ぐ講演会やおはなし会、新生児への絵本プレゼントの実施や、絵本の読み聞かせ活動などを行うグループ「ウヒアハ」の誕生など、幅広い事業が展開され、今でもその取り組みは継続されております。
また、平成23年(2011年)から、町と町を訪れる人をつなぎ、魅力溢れる町を目指すために、「11ぴきのねこのまち さんのへ」として、本格的にまちづくりを進め、11ぴきのねこの石像や各商店の店頭幕、ラッピングバス・電車の運行など、いたるところで11ぴきのねこたちに出会うことができるようになりました。
今後も、たくさんの人が町を誇りに思えるように、町全体が一丸となって魅力ある「11ぴきのねこ」のまちづくりを進めてまいります。
馬場のぼるさん

絵本「11ぴきのねこ」シリーズで知られる、漫画家・故馬場のぼるさんは1927年三戸町に生まれました。幼少のころから絵を描くことが好きで、三戸町には幼年期から青年期にかけて描いた三戸町の風景画や人物画、手描きのポスターなどが保管されています。
終戦後三戸町でさまざまな職業についたのち、1949年児童文学者白木茂氏のすすめにより漫画家になるために上京し、小学館の少年誌でデビューしました。
1950年『ポストくん』連載開始。1956年『ブウタン』で第1回小学館漫画賞受賞。1973年『バクさん』『11ぴきのねことあほうどり』で文藝春秋漫画賞受賞。1985年『絵巻えほん11ぴきのねこマラソン大会』でボローニャ国際児童図書展エルバ賞受賞。1993年第22回日本漫画家協会賞文部大臣賞受賞。1995年紫綬褒章受章。1999年三戸町名誉町民。1967年初版刊行の「11ぴきのねこ」シリーズの絵本は、計6冊刊行され、約450万部を超えるロングセラーとして子どもたちに愛されています。2001年永眠。享年73歳。
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更新日:2025年06月26日