桑の木

桑の木

桑の木

「桑の木」(青森県天然記念物)

 

明治政府は輸出品として有力な生糸を増産するため、全国各地で養蚕を奨励しました。

三戸町でも養蚕発展のため、明治8年(1875)に、福島県で仕立てられた「山中高助」という桑の苗木を購入し植え付けを始めました。その翌年、東北巡行で明治天皇が三戸を訪れた際、似鳥新六氏が、明治天皇の来町を記念するため、役場から桑の苗木を譲り受けて自宅の畑へと植えました。

桑の木は大きく育つことから生命力の象徴とされ、三戸地方においても大きな桑は御神木として崇められたりしました。この桑の木も同様で、落ち葉の積もり方によって、作物の豊凶が占われたりしたとの伝えがあります。

桑の木は、虫害により30~40年で枯れ死するものがほとんどですが、この桑の木は植え付けから140年を越えた今も、旺盛な勢いを見せています。

 

所在地:三戸町六日町29

指定:昭和31年5月14日

高さ:9.27m

太さ:3.50m

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更新日:2019年12月10日