三戸大神宮

三戸大神宮1

「神明さま」として親しまれている三戸大神宮は、その昔は神明社、神明堂とよばれ、箸木山の八畳屋敷に鎮座していたといいます。箸木山の社殿は万治元年(1658)に町内有志によって建立されました。祭神は天照大神です。

その後、元禄元年(1688)南部家の家臣である藤枝宮内の屋敷(毘沙門館)であった現在の場所へ遷されます。別当を務めたのは東学院の子、東学坊でした。これが現在の宮司山崎家の祖先です。

江戸時代中期には藩命により新社殿が造営され、歴代の藩主の尊崇が厚く、代参により武運長久を祈願させたといいます。

三戸大神宮2

町の中心部にありながら、涼しく清らかな風が吹く境内では、町内外から参拝者が絶えないほか、近年は旧会津藩にゆかりのある多くの人びとが、旧会津藩士で藩校日新館館長であった杉原凱の墓を訪ねています。

二日町の取締りを行っていた川村惣太郎が、町民の減税と市日の開設を命をかけて直訴し、これを許されたことを称え、死後町民有志が境内に建立した市神社は、商売の神様として商業者からの信仰が厚い神社です。

また絵馬殿には江戸時代を中心に多くの絵馬が残されているほか、南部藩お抱え力士の墓も見つかるなど、三戸町のさまざまな歴史を伝える神社として注目を浴びています。

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更新日:2019年12月10日