佐藤家建造物群（国登録有形文化財）

大正14年(1925)、三戸商人の佐藤瀧次郎は八日町に店舗建築としては県内初の鉄筋コンクリ
ート造の雑貨店を開きました。建物の設計及び建築は弘前の堀江組が施工しました。佐藤家の敷
地には他にも、明治から大正にかけて建築された珍しい近代の建築物が立ち並んでおり当時の様
子を今に伝えています。

○佐滝本店（平成9 年7 月15 日国登録）
建築：大正十四年(1925）
構造：鉄筋コンクリート造二階建
特徴：店内にはカウンターや金庫、応接間が備わるなど銀行風の内装で、屋上に鉄製小ベラ
ンダを持つ

○佐滝別邸（平成12 年2 月15 日登録）
建築：大正十四年(1925）
構造：木造モルタル造二階建て望楼付瓦葺一部銅板葺
特徴：和洋折衷住宅。建築当初の内装（建具・貼床・壁紙・調度品・照明類）一式が残り、大正期の
生活空間が保存されている

○佐滝文庫蔵（平成12 年2 月15 日登録）
建築：明治二十六年（1893）
構造：土蔵造二階建切妻造鉄板葺
特徴：正面入り口は観音開きの扉（蛇腹）が付く

○佐滝土蔵（平成12 年2 月15 日登録）
建築：大正元年（1912）
構造：土蔵造二階建て切妻造瓦葺
特徴：外壁は近隣で見られないナマコ壁となっている

○佐滝門及び塀（平成12 年2 月15 日登録）
建築：大正十四年（1925）
構造：鉄筋コンクリート造間口二間

注意事項：佐藤家建造物群は私有地のため、見学の際は事前に連絡が必要です。
お問い合わせ：三戸町役場教育委員会事務局史跡対策室電話0179-20-1157