檜山御前五輪塔

檜山御前五輪塔
「檜山御前五輪塔」 (ひやまごぜんごりんとう)
(青森県重要文化財)
南部26代当主の信直は、秋田(安藤氏)氏と同盟を結ぶため、娘(次女)を秋田氏当主実季の弟である英季(ふさすえ)へと嫁がせます。ところが、文禄年間に秋田氏と浅利氏による紛争が起こったため、不安を感じた父の信直は、娘を連れ戻すことにしたと言われています。
帰郷した娘は、嫁ぎ先である檜山にちなんで檜山御前と呼ばれるようになりました。その後、復縁することもなく、檜山御前は元和6年(1620)に没します。亡きがらは大泉寺に葬られ、五輪塔が建立されました(現在の長栄寺は、大泉寺が盛岡に移ってから創建された寺です)。
五輪塔の材質は火成岩で、上から、空・風・火・水・地の文字が彫り込まれています。五輪塔が向いている方角は、夫であった英季のいる秋田を向いていると伝えられています。
指 定:昭和33年1月22日
所 有:慶誉山長栄寺
所在地:三戸町大字同心町字古間木平53
種 類:建造物
高 さ:126.cm
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更新日:2020年09月16日