正応碑

正応碑
「正応碑」 (県重宝)
この碑には、「正応二年十二月二十一日造立之」の文字が刻まれています。正応二年(1289)は鎌倉時代の後期にあたり、県南地域にある金石文では最も古いものとなります。
碑は破損している所もあるため、正確な形状は分かっていませんが、四面の上部に梵字が彫られていることから、仏塔に分類されます。また、細長い四角柱で上部に凹みがあることから、笠塔婆と呼ばれる石碑であったと考えられています。
笠塔婆は、鎌倉後期に多く造られたとされ、主に供養塔として用いられます。四つの面を東西南北に見立て、それぞれに仏を標示する梵字を刻み、方角に意味を関連付けています。
建立理由については不明ですが、当地域における仏教の広がりを探る貴重な史料と言えます。
所有:慶誉山長栄寺
指定:昭和33年1月22日
所在地:三戸町大字同心町古間木平
種別:歴史資料
石材:花崗岩
幅:23.6~24.2cm
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更新日:2020年09月16日