十一面観世音菩薩坐像

十一面観世音菩薩坐像

十一面観世音菩薩坐像

「十一面観世音菩薩坐像」  (青森県重要文化財)

 

  十一面観音は、十一の顔が全ての方角を向くように付きますが、これの由来は、救いを求める人々を見逃さないためとされています。

  当仏像は、元々、長谷恵光院(南部町)にありましたが、昭和4年(1929)に観福寺に移されました。この時、仏像の解体修復が行われましたが、内部の喉部分に墨で書かれた「王性覚天授弐丙辰八月七日仏子幸慶」の文字が発見されました。このことから、この仏像は、南北朝時代の「天授二年(1376)」に「幸慶」という仏師によって造られたことが分かりました。なお、「天授」とは、南朝が使っていた年号です。また、作者の銘が確認される仏像としては、県内で最も古いものとなります。

 

所在地:同心町字熊ノ林6-2(観福寺)

指 定:昭和56年4月18日

種 別:彫刻(寄木造り)

高 さ:46.5cm

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更新日:2020年09月16日